いずにゃんの研究日記

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「ラブライブ」のweb上における人気度とAqoursのこれから(2018/01/08現在)

2019/1/5  Google トレンドでみた「μ's」「Aqours」の過去5年間の人気度のグラフを修正


ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメ2期の放映が2017年12月30日に終了して以来,少し寂しさを感じつつも,未来のAqoursがどんな答えを持っているのか,いろいろ想像しながら日々を過ごしている。

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沼津駅北口にあるAqoursの巨大タペストリー; 2017年12月23日,筆者撮影

もう何度聴いたか分からない「WATER BLUE NEW WORLD」(TVアニメ2期 第12話 挿入歌)は,ストーリーの佳境を迎えたアニメの記憶と共に切ない感情が聴くたびにこみあげてくるが,その歌詞は新しい世界への希望にあふれていて,これからのAqoursの活躍はどう展開していくのだろう,とわくわくしてくる。  

この辺りで,とりあえず入手可能なデータをまとめてみて,Aqoursの今後について考えてみたい。


Google トレンドでみた「ラブライブ」の過去5年間の人気度推移

TVアニメ「ラブライブ!」(無印)の1期は,2013年1月から放映されたので,とりあえずGoogleトレンドで2018年1月8日から過去5年分の人気度の動向を表示してみた。

ラブライブ」全体としては,2013年1月から徐々に人気度を上げ,「ラブライブ!」(無印)2期の放映中(2014年4月-6月)に盛り上がりをみせ,その後いったん落ち着きながらも,劇場版が公開された2015年6月13日に向けまた人気度が向上していき,2015年6月14日-20日の週をピークに段々一定の水準に落ち着いた動向を示すようになっている。

TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」1期(2016年7月-9月)の際には,無印2期の時と同程度の人気度を示したが,サンシャイン2期の際は大きな跳ねあがりはみせていない。ただし,最後の方で上がる兆しをみせているので,今後劇場版に向けてどうなっていくかは楽しみである。


ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメ2期放映中の「ラブライブ」の人気度

今度は期間をせばめて,サンシャインの2期放映中にどう人気度が推移したかを確認する。

当然だが,各話放映日の土日に人気度が跳ね上がるという推移を示している。この期間中でのピークは2017年10月7日の第1話放映日で,それから少し落ち着くが第11話(12月16日)から第13話にかけて人気度がまた向上していく傾向がみられ,平日の人気度も放映前と比べて全体的に高まっている。


Google トレンドでみた「μ's」「Aqours」の過去5年間の人気度

次に,検索語をグループ名に変えて過去5年間の推移を見てみる。ただし,μ'sを検索キーワードとするとかなり低い結果になってしまったため,トピックとして扱っていることが留意点である。 ※2019/1/5 両方とも「女性アイドルグループ」としてに修正

2019/1/5 過去5年間 → 2013/1/8 - 2018/1/8の期間に修正

赤い線がμ'sで,青い線がAqoursの人気度の推移を示している。当然μ'sの方が初期から人気度を徐々に高めながら推移しており,Aqoursはグループ名が決定した2015年6月より人気度が0以上に動き始めている。

gs.dengeki.com

ラブライブ」で動向を見たときのピークは,劇場版放映時であったが,μ'sの場合は,2015年末の紅白出場の時にピークが来て,その後,2016年3月末のμ's Final LoveLive!時に再度高まり,徐々に落ち着いた水準に保たれるという動向になっている。

一方,Aqoursは2016年4月より段々人気度を向上させはじめ,サンシャイン1期放映開始の7月3日-9日の週には瞬間的にμ'sを上回り,それ以降ほぼμ'sと同程度の人気度で推移していた。そして,Aqoursのこれまでの所のピークである2017年2月25日・26日のAqours First LoveLive!を期に,μ'sよりも高い水準の人気度を保ち,これまで以上に人気度を高めつつ現在に至っている。この勢いの高まりが,どうなっていくのか大変興味深い状況である。

上記の人気度の反応からは,googleトレンドは特にTV放映,ライブなどのイベントなど,多数のメディアに取り上げられるような時に高まることから,ある程度世間一般の関心を反映させたものと考えることができる。


ラブライブ!サンシャイン!!2期放映期間における,Twitter公式アカウントのフォロワー数の変化

最後に,以下の過去記事でも扱った,Twitterアカウントフォロワー数の推移について,統計解析環境Rでデータを取得し,ggplot2パッケージを用いてグラフを作成した。

RでAnime APIから季節のアニメ情報を読み込んで一覧できるデータフレームにする - いずにゃんの研究日記

けものフレンズのTwitterアカウントフォロワー変動履歴をAnime APIから読み込んでグラフにしてみる - いずにゃんの研究日記

対象Twitterアカウントは以下のものである。

twitter.com

データの出典として,アニメとITの融合「Anitech」を 促進している秋葉原IT戦略研究所さまのAnime APIを活用した。

qiita.com

データは上記の仕組みから各自入手してもらうことにして,ここでは,グラフのRコードとグラフを示す。

library(tidyverse) #ggplot2はこれで読み込める
library(lubridate)

# 放送日情報のデータフレーム作成
onair <-
 tibble(onaird = c("2017-10-07","2017-10-14","2017-10-21","2017-10-28",
                   "2017-11-04","2017-11-11","2017-11-18","2017-11-25",
                   "2017-12-02","2017-12-09","2017-12-16","2017-12-23","2017-12-30"),
        title  = c("第1話", "第2話", "第3話", "第4話", "第5話", "第6話", "第7話", 
                    "第8話", "第9話", "第10話", "第11話", "第12話", "第13話" ))

# ラブライブ!サンシャイン!!2期放映日の日付データに開始時刻を追加
onair <- 
  onair %>% 
  mutate(onaird = str_c(onaird," 22:30:00"),
         onaird = ymd_hms(onaird))

# グラフ描画
ggplot() +
  geom_line(data = dat, aes(x = date2, y = follower)) +
  scale_x_datetime(date_breaks="1 month", date_labels = "%b-%d") +     # X軸のラベルを1カ月区切りにして月-日表記に
  scale_y_continuous(labels = scales::comma) +                         # Y軸をコンマ区切りに
  geom_vline(data = onair, aes(xintercept = onaird), color = "blue") + # 放映日を示す縦線を追記
  geom_text(data = onair, aes(x = onaird, y=820000,label = title),     # 縦線に話数のラベルを付与
            size = 4, angle=90, vjust=-0.4, hjust=0)


できあがったグラフは以下のとおりである。横軸が月日で縦軸がフォロワー数である。青の縦線は,各話放映日の22:30に設定している。

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グラフを見ると,累積フォロワー数は一定のペースで増え続けており,2期放映開始前は約83万であったが,第13話放映終了後には約91万に達している。

各話放送日に急激に数が増える傾向は特に観られないが,第9話放映日のみ(ルビィちゃんが活躍するAwaken the powerの回),著しい増加が見られている。

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修善寺駅のルビィちゃんパネル,筆者撮影

今回はTVアニメ放映時以外の時期のデータを取得していなかったため,単純な比較はできないが,twitterラブライブ情報を得ようとする関心を持つ,どちらかというと一般に比べてコアなファンと思われる層はコンスタントに増え続けていると考えられる。

こちらのデータの詳しい解析はまた近いうちにやってみたい。

まとめ

  • ラブライブ」への世間一般からの関心は最盛期に比べて落ちつきをみせている
  • Aqoursへの世間一般からの関心は2期放映中にも高まり続け,今後も上がっていくようにみえる
  • ラブライブ」の情報をtwitterで得ようとするよりコアなファンはコンスタントに増え続けている